2022年8月18日
技能実習生制度を否定する方の意見に「実習生の母国での借金問題」があります。
しかし時に「このような借金問題がでる技能実習制度でなく、労働者として入国させろ」という意見も散見しますが、これに関しては「まったく制度と中身をご存知でないのかな?」という思いがあります。
「母国での借金問題」は「技能実習生制度」でも「労働者入国」でも「特定技能ビザ入国」でも起こりうる問題であり、なかなか解決は難しいと思います。
それぞれの制度の中、すべてにおいて「来日外国人に関して母国の仲介業者に対する仲介料が発生しないようにする」と決まっておりますが、実態把握は難しいのが現状です。
もちろん、仲介業者が来日のために各書類整備、身元保証、来日後のケアなどでお金が発生していることは、問題ではありません。
それが「法外な金額」なのが問題なのです。
我々も来日外国人に自国での面接中、第三者を挟まない形で「仲介業者による搾取はないか?」を確認しますが、来日候補生のなかには「本当のことを言ったら来日できなくなるのでは?」という恐れもあるのか「既定の金額しか払っておりません」という候補生が常です。
またそれに関して、母国語併記の書類に本人の署名を得た者も当局に提出する決まりになっております。
ここまで行ったうえで、「実は借金をかかるほどの金額を払っている」という状況になると我々ではなかなか実態把握が難しいです。
おかげさまで私達SME国際事業支援協同組合で来日している子に関しては、今までその問題が上がったことはありませんが、深刻な問題です。