2018年5月21日
先日、「「外国人実習生の逃走の背景にSNSが」という記事を見ました。
現在のようなSNS社会において、日本来日後の実習生に対して「スマートフォンを携帯不可」とするのはかなり難しい状況です。
発展途上の国から来ている実習生であれ、すでにスマートフォンは生活の一部になっており、来日後にそれを取り上げるというのは実習生の人権を無視した所業になるでしょう。
しかし同時に、上記記事にもあるように「SNSによる情報の伝達」による「労働環境の差異」も実習生によって共有されるものでしょう。
それを「逃亡の近因」になっているというのが、記事の趣旨です。
実習生自身は、「働き手」ではなく、あくまで「実習目的」で来日します。
しかし来日後に、「友人が働く同業他社では、もっと良い実習を受けている」という事を知ってしまうと、人間である以上、どうしても気持ちがぶれていくのはどうしようもないです。
同じ実習期間であれば、「より手に職がつく実習環境」や「社内環境が良い」という所に行きたいのは山々です。
日本人であっても「職業選択の自由」があります。
人権的に考えても、実習生の欲望に否定をすることも難しいでしょう。
ただ、「実習機関」として届け出される企業は差異あれど、どこも「基準を満たしている機関」であることは間違いないです。
それに対して実習生は納得しなければいけない側面もあります。
私たちは、こういったミスマッチを防ぐべく、実習生候補の立候補時にはしっかりと実習機関の情報を共有いたします。